インデックス投資を行う際、何に投資をしようか悩むと思います。
さらに、調べていくと”全世界株のオールカントリー”か”米国株のS&P500”の2強に分かれると思います。
今回はそんな疑問を解決する手助けになればよいと思います!
目次
- 両方の比較
- S&P500が選ばれる5つの理由
- オールカントリーが選ばれる3つの理由
- まとめ(オススメ)
1.両方の比較
まず、どちらが良いか答えを出す前に両方の比較です。
(すぐに答えを知りたい方は”まとめ”に飛んでください)
まずはS&P500についてです。
S&P500の代表はVOOというファンド(商品)で比べます。
VOOとは、世界最大級の資産運用会社バンガードが運用している世界最高レベルの優良ファンドです。
- VOOは2010年9月9日に誕生。
- 銘柄数 約500銘柄
- 運用総額 約4029億ドル(約60兆円)
- 経費率 0.03%
- 5年トータルリターン 14.91%
次にオルカン(オールカントリー)についてです。
オルカンはVTというファンド(商品)で比べます。
VTとは、VOOと同様にバンガード社が運用するETFで、文句なしの優良ファンドです。
- VTは2008年6月26日に誕生
- 銘柄数 約2800銘柄
- 運用総額 約338億ドル(約5兆円)
- 経費率 0.07%
- 5年のトータルリターン 10.80%
両者の情報をざっくりまとめると、
運用額はS&P500の方が高く、
コストはオルガンの方が高く
5年のリターンはS&P500の方が高い、
という結果です。(2024年2月調べ)
パッと見たらS&P500が優秀でオルカンは不必要と思うかもしれませんが、これから、どちらに投資をしたほうがいいか探っていきたいと思います。
2.S&P500が選ばれる5つの理由
オルカンには低成長の国も含まれている。
オルカンは全世界の株が含まれています。
参考数値として、世界中の株からアメリカを除く先進国に投資をする”VEA”というファンドを見てみると10年で1.5倍しか成長していません。
さらに、世界を変えたと言われるハイテク株GAFAM(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロソフト)の企業はすべてアメリカにあります。
このことから、わざわざ成長性が低い国に投資する必要性が低いと考えられます。
コストが低い
S&P500は年率0.03%、オルカンは年率0.07%と倍以上違います
どちらも非常に低いコストですが、インデックス投資を行う上でコスト面は大事な項目の一つです
また、オルカンは他国の株に投資をしている影響で”通貨リスク”や”その国に応じたリスク”がありますので足を引っ張ってしまう懸念があります。
世界に分散投資してもリスクはあまり変わらない
そもそもS&P500はすでに、約500銘柄にも分散投資をしているので、リスク度は低くなっています
比較のために、リスクを把握するために用いられる数値”標準偏差”を見てみると、
米国株 13.22%
全世界株 13.84%
となっています
(標準偏差とは、どれだけ数値が上下するかという値で、数が高い程リスクが高いと考えられています)
この数値の差は、全世界株のほうがリスクが高いですか、微々たる差なのでリスクはほぼ同じと考えていただいて大丈夫です
オールカントリーが選ばれる3つの理由
米国株も不況のタイミングもあった
米国株も長い歴史があります
いくら米国株と言えど、株価が上がらず、停滞・下落の時期があります
中でもアフガニスタン紛争や湾岸戦争、イラク戦争は特に下落しています
最強の米国株とうたわれている株でさえ、落ちる時には落ちるので米国以外にも投資できる全世界株が安心ともいわれています。
全世界株は常にトップの国に投資できる
今トップの国は米国ですが、将来米国が2位になった際、全世界株に投資している人は運用会社が自動で投資の割合を変更してくれるので、常に1位の国の株に投資していることになります。
ギャンブルで例えると全種類に掛けて、自動で勝率の高い物に多くをかけるというイメージです。
なにより考えることが少ない
理論値ではオルカンが優位
上記で記載もしていますが、オルカンは自動でトップの企業に投資をしてくれています。
という事は、米国や中国等未来が見込める企業には投資割合が高くなり、衰退していく国は自動で、投資を除外していくという常に”最高の状態”をキープしてくれます。
数十年後、米国がまだ一強でしょうか?それとも他国に入れ替わってるでしょうか?
まとめ
インデックス投資を行うなら、”全世界株”がおすすめです
長期目線で投資を行うなら、全世界株の方が安泰で何より投資で怖い”負け”が少ないです。
とはいえ、米国株も優秀です
投資を行うという事自体が小金持ちの第一歩と言っても過言ではありません
ぜひこれを機に投資の一歩を踏み出してみませんか?
ちなみに、S&P500の生みの親は全世界株に投資を行っています笑
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